皆さん、適応障害って知っていますか?良く耳にする方も多いかもしれませんし、中には不調を感じ病院へ行ったら適応障害と診断された方もいらっしゃるかもしれませんね。2021年には女優の深田恭子さんが適応障害で芸能活動の休止を発表した事でも話題となりました。

適応障害は簡単に説明すると、すごくはっきりとしたストレスの原因があり、それによって気分や症状に問題が現れる事をいいます。憂鬱な気分、不安感が強くなったり、涙もろくなったり、神経が過敏になってしまったりします。

うつ病、パニック障害等の疾患と間違われやすいですが、これらの疾患には診断基準があり、適応障害はその診断基準が少しずつ足りない。でも明らかに治療が必要!という場合に適応障害と診断されます。

じゃあそのストレスの原因を取り除いちゃえばいいんじゃない?と思いますよね。でも適応障害のストレスは簡単に取り除けない場合が多いのです。

例えばストレスが『反抗期の子供による暴力』だったら、子供を捨てるわけにはいかないし育てていかないといけないですよね。色々対策はあるかもしれませんがすぐに実行できるかも分かりません。

基本的に適応障害の治療は環境を変えるか、考えか方を変えるかの精神療法が主になります。そして出てる症状を抑える為にお薬を使う場合もあります。

れもんの木で実際にあった患者様の例を一つご紹介します。(掲載許可取得済)

彼は誰もが知っている大手企業に勤める営業マンでした。彼はその会社で『自分の理想の仕事ができる』と期待に胸を膨らませ入社しましたが、だんだんと会社の方針が変わっていき、彼は自分のやりたいような満足のいく仕事をすることができなくなりました。もちろんお給料や福利厚生なども申し分なく、職場での人間関係も良好でプライベートの方も幸せで充実していました。しかし彼には仕事面での自分の野望があり、お金よりも人間関係よりもプライベートよりも彼にとって一番重要なものは仕事の内容だったのです。

最初は精神的な落ち込みが酷く、身体のあちこちに痛みを感じました。突然涙が出たり、夜は眠れず不眠が続き、過呼吸が止まらなくなった事もありました。

最初は周りの人も彼自身も、うつ病だと思っていました。しかし精神科を受診すると適応障害との診断を受けました。うつ病の診断基準には少しずつ足りず、彼の場合はストレスの原因がすごくはっきりしていたからです。

しかし家も引っ越したばかりで、家族もいるし、彼が中心になっているやりかけの仕事もあった為に仕事をすぐに辞めてしまうわけにもいきませんでした。彼は認知行動療法を行いながら少しずつ考え方を変え、少しでも自分が働きやすい環境する為の対策をしながらなんとか出社し続けました。さらに同時に転職活動も行いました。しばらく時間はかかりましたが現在は転職し、以前のような症状はもう出ておりません。治ったといっても良いでしょう。投薬は無しで病院の受診は最初の1度きりです。現在の会社は以前のような大企業ではなく、福利厚生やボーナスもない会社ですが、彼は充実した毎日を送っております。

近年、適応障害はコロナ禍による環境の変化などでもすごく増えております。実際にコロナ流行後の病院の受診者はどの科も減少しておりますが、精神科のみ減少していないとうデータがあります。

ぜひ異変を感じたら早めに病院を受診するか専門家へご相談をされてみてださい。またれもんの木でも、カウンセリングやご相談、認知行動療法など受ける事が可能です。お気軽にご相談ください。